
こんにちは!ひよどりです。
先日、ヒナミ(娘、小6)が進学予定の公立中学校の新入生説明会があったので感じたことを率直につづりたいと思います。
ワクワクよりドキドキ…
娘のヒナミももうすぐ小学校卒業です🌸
先日、小学校の先生から「令和7年度入学生 新入生説明会 保護者用しおり」という30ページの冊子をもらってきました。
ヒナミは小学校にいる間にさっそく冊子を読んできたそう。(一応、「保護者用」って書いてあるけど、自分で読みたいよね😊)
読んで、中学校入学への’’ワクワク’’を感じていると思いきや、どうやら「生活のきまり・校則」関連のページを読んで、ズドーン!!と、がっかり&不安に…なってしまったらしい。
どれどれ、と私も読んでみると。

最初の「学校目標」、すごくいいコト書いてあるじゃん!!
なのに、なぜ?と読み進めると・・・、あーー、これかぁ…😿
説明会はオンライン開催
新入生説明会は、平日の午後(ヒナミが小学校から帰宅後)、オンライン開催と書いてありました💻。
あらかじめ知らされたGoogle meetのURLに、ヒナミの端末(GIGAの端末)で、入室します。
今っぽいですよね😊
「オンライン開催は、ラクでいいよね~」(場所は自宅)、と保護者的にメリットをしっかりと享受して家でお茶飲みながらパソコンの前で待機してました。(きっと先生たちも会場(体育館)にパイプ椅子を並べるなどの手間もなく、業務削減になっているんだろうなと想像しました。)
とはいえ、リアルなら説明会と同時に感じられる中学校の空気感や、そこで活動している中学生をちらっと見たり、「教室の配置、こんな感じだね~」なんて話もできないんだよな~と、思いながら参加しました。(どちらもメリット・デメリットがあるので、結局のところどちらでもよく、やっぱり家で参加できるのはとってもラクでしたが。)
主な流れはこちら。
1.校長あいさつ
2.生徒会役員から小学生へメッセージ(プレゼン)
3.PTA会長あいさつ
4.中学校の生活(きまり)について
学校の「教育目標」って、ほんといいこと書いてある
最初に、「校長あいさつ」の中で、教育目標や中学校で目指してほしいことを説明してくれました。
- 自律した人になる
- 自己肯定感を高める
- 失敗から学ぶ
- 他の人と比べない
- 自分の力を信じる
- 自分らしく生きるための道を探す
など、すごくいいなー、全部大事なことだし、これを中学校3年間ですべて身につけたら、人として大きく成長できそうだなーと感心しながら、画面の向こうの説明一つ一つに「うん、うん」とヒナミと一緒にうなずきながら聞きました。
生徒会役員のみなさん(現2年生数名)からは、生徒会の活動紹介や、「中学校生活はこんなに楽しいよ!」ということを、明るく楽しく発表してもらいました。
続いて、PTA会長のあいさつ。PTA組織と役員選出の流れのみ、短く説明。(この方も、こんな短いあいさつのために中学校に行かれたのかしら??ならば、この方こそオンラインで自宅からの参加でもよかったんじゃ??と思いつつも、サクッと短いあいさつはやっぱりいいな、と思いました。
え?これってブラック校則なのでは?
そして、いよいよ「中学校生活のきまり」について、担当の先生からのお話。
- 制服のこと
- 運動着、運動靴、通学靴、通学カバンのこと
- 靴下、防寒具(コート)
- 髪型のこと
などの生活まわりのグッズについて、ほんっとーに、それはそれは細かく「きまり」について説明してくれました。
例えば、
靴下は「白無地ソックス(ワンポイント可、ラインは不可、くるぶしソックスは不可)」
コートは、「中学生にふさわしいもの(派手な色使いや大きな絵・ロゴなどが入っているものは不可)」
運動靴(通学靴と兼用可)は、「白、黒、紺を基調としたもの(派手なものは不可)」
などなど・・・。
そして髪型については、
前髪の長さは眉より上。男子の長髪は禁止。
結び方は後ろに1本だけ。結ぶ位置まで指定されていて、耳より下で結ぶ・・・。などなど。

え!これって「ブラック校則」なのでは?
これじゃあ、ウキウキワクワクした気持ちで入学できない・・・
校長先生のお話の中にあった、「自律した人になる」っていうのすごくいいなと思ったのに、現場レベルでは全然実行されていないんじゃ??
そんなことが私の頭の中によぎり、画面の向こうの説明を聞くあいだ、モヤモヤしかありませんでした・・・。
「ブラック校則」については、コロナ禍でマスク不足の時期に、学校の先生から「マスクは白」などという理不尽な押しつけ(?)があったりして、社会問題化し、それ以外にも度々ニュースで目にしていました。
まさかわが子が通う中学校がこんなにも規制されているとは・・・😿
悲しくなりました。
私自身、元中高教員でした。私の教員時代(20年前)をふり返っても、靴下白だけ、髪の毛の長さや結ぶ位置まで指定された校則は経験したことがありませんでした。
そして、現在教育委員として、「できるだけ子どもたちに選択肢を与えて、自分で選択し、自由に生きること」を教えて欲しいと度々訴えてきた私にとって、ショックでしかありませんでした。どうしてわが子の中学校がこんな校則をもっているのか、疑問でしかありませんでした。
これじゃあ、ヒナミが「生活のきまり・校則」関連のページを読んで、ズドーン!!と、がっかり&不安に…なってしまった、ということにも納得できます。
子どももママたちも「言ってもムダ(変わらない)」「どうにもならない」と考えている
私は居ても立っても居られなくなり、その中学校に通う子どもを育てているママ友何人かに、校則のことを聞いてみました。
みんな口々に、「厳しすぎる」「時代に合ってない」「おかしいよね」「人権無視だよね」と言います。
疑問視して、すでに直接学校側に訴えたママや子どももいました。

そういえば、説明会の時、「生徒会で校則について見直している」って一瞬言ってたな・・・
生徒会が校則を見直そうと、動いているのは、すごいなと思い、実際に渦中にいる子のママに聞いてみると・・・
「昨年から、自由な服装や髪型で登校していいという試行期間が設けられた」という話になりました。
これは、希望!!なのでは?
ところがそのあとすぐ・・・
「試行期間の初日に、髪形をお団子にしてきた子がいて・・・」
「先生に『君はその頭で高校入試の会場に行けるのか?』と圧をかけられ、その後、子どもたちが怖くなって、自由な髪形や服装はできなくなってしまった」と。

なにそれ・・・つらすぎる・・・ひどすぎる・・・
そのあと校則についてアンケートを取ったけど、ほとんどの子が自由記述欄には何も書くことができなかったらしいのです😿
私は、この後、ブラック校則について、あらためてモウレツに調べることになります・・・。
「こどもの人権」に関わる法律(子ども基本法など)や、「教育」に関わる法律(教育基本法、学校教育法など)、「都道府県弁護士会の意見書・声明」等。
でももしかしたら、この中学校の先生にも「言い分」があるのかもしれない・・・。
そして、その後、中学校に直接電話して校長先生と話すことになります。
長くなるので、今回はここまでに。この続きはまたぜひ書きたいと思っています。
楽しみに入学してほしい!(「まとめ」にかえて・・・)
私は、保護者として、元教員として、そして教育委員として、地域の子どもたちみんなに、不安なく楽しみいっぱいな気持ちで中学校に入学してほしいと思っています。
もちろん、社会人に近づくにつれ、社会の厳しさや現実を知ることも大事かもしれません。
でも!!!!!
やっぱり、こどもの気持ちや人権がきちんと尊重されて、自分で考え、自分自身の価値観をもって自由に生きることが大事(もちろん他者の自由を侵さないことはあたりまえ)で、それこそを学校生活で学んでほしいと思っています。
学校目標には、すばらしい理想がある。
時代によって、価値観が変わることもある。
そもそも、人によって価値観は違う。
だからこそ、だれもが理想に近づくための「不断の努力」をし続けることこそ、大事なことなのではないでしょうか。
教員・保護者・地域の大人たちが率先してその努力を見せていかなければならないことではないでしょうか。